照明とかよく分からない人でして、仕事でもドキュメンタリーでほとんど照明を使うこともなくいたのですが、ある時、ブツ撮りをしているプロが、照明を入れてやっぱりすごく綺麗に撮れてたんですね。そんでちょっと興味を持ち始めたら、やっぱり照明って面白いなと。こりゃスタジオ作るしかないわな、と思いまして。探しておりましたらやっぱり照明って高いんですよ。そこにいかにも怪しそうな、いかにも楽天〜なページで2灯9890円という破格なライトを見つけましてね。
直前まで悩んでいた同じく2灯セットのものは4万円してましたからね。僕、今まで映像機材で何度も下手こいてるんですよ。映像機材って、本当に「ほんのちょっと」の事が命取りになるんです。例えばスライダーとか、作りがちょっとでも甘くてグラついたりすると、もう全く意味を成さないんですね。ですから安いお金(といってもウン万円する)を失うよりは、しっかりしたモノを買うべし、というつもりだったんですよ。
でも照明素人だし、最悪の最悪、1万円だし。使えないということもないだろうし。買ってみたらこれが大正解でして。※商品サイトの画像で言うとこれですね。冒頭の写真の左側の照明に着いてるブームは別売りです。
他の電気を点けないで2灯の明かりだけでこんな感じ↓ベースの明るさを作るんであれば、これだけで充分かなと。背も結構高くなるので、左側の照明のように、やや頭上からも当てられます。
因みに私は合成のCGをやりたかったので、とにかく部屋の中にベースとなる明るさを確保したかったのが最大の目的です。お店のコメントいわく、曇の日の明るさを再現できる明るさだとか。少なくとも照明素人の私には満足の明るさでした。ちなみに1灯あたり25wの蛍光灯が4本入っています。スイッチは2つあり2本ずつ点けられるので、単純に半分ずつ明るさを
上記の位置からの照明で、撮影対象付近はこんな感じの明るさに↓
早速撮影。何か白いものを黒バックで撮りたかったので、とりあえずネギを。
右側からだけライトを当てて、左側は補助で壁当ての間接照明を当てています。
仕上がりのネギはこんな感じです。
黒バックに、ソフトボックスの優しい光が当たって、ネギの白い部分がまるで女性の太もものようにセクシーです。
せっかくブームが付いているので、真上からも光を当てて、たっぷりの光量の中で撮ってみました。
たっぷり光量の中のネギです。加工してあるんで、あんまし違いが無いように見えるかもしれません。撮った直後の出来栄えは、やっぱり光量多いほうが発色が良いような気がしました。
陰影があった方が(上から照明を当てないほうが)良いかなと思ったのですが、やっぱり光量が充分だと色が美しいような気がするような気がします。特に白い部分は、なんというか蛍光灯のようです。
因みにライトを点けない部屋はこれくらいの暗さです。2灯のライトを夜点けると、本当に昼間のように明るくなります。
照明を初めて個人所有した!という嬉しさもあるでしょうが、かなりの満足商品でした。もう少し勉強をして、美しい色の作品を作りたいのと、照明のノウハウを受けてハリウッド進出にはずみを付けたいと思っています。
こうやって1カットに時間をかけて、作り上げていくのってやっぱり楽しいですね。