異臭騒ぎについて


Smelling a rose, feeling loved, feeling alive..

3月の半ばころだったでしょうか。その日は春を感じさせる暖かい日で、スカッと晴れた青空が、それだけで僕の気分を高揚させていました。何も無いのに今日は何かが起こりそう… そんな期待感を感じさせる春の陽気はとても良い感じですよね。僕は都会へ向かうバスの中で、当時ハマっていたドラクエ7を気分良くやろうと、むふふな気分で歩いていました。

 

バスに乗ると中途半端な午前中の時間だったにも関わらず意外と混んでいて

(あれ、ひょっとして座れないかな…)

なんて思いましたが、奥の席が一つ空いていたので、そこに座りました。

 

その時です。

 

僕のこの春先の最高の気分があるものによって壊されました。

僕が椅子に座った瞬間、

その勢いで舞い上げられた空気の中に

微かな異臭を感じたのです。

 

そうホームレスの方から感じるあの臭いです。

 

(うわ!まじか!)

 

心の中でそう思いながら、ちらっと横を見ると

少し小汚い感じのおじさんが座ってらっしゃいました。

 

(うわ、でた)と。

(頼むから風呂くらい入ってくれよ)と。

 

これからドラクエ7をやろうとしていた僕の気持ちは、キュンと小さくなっていまいました。

今から席を立つのもなんだかだし、

まあそれでもヘヴィー級のオイニーがしていたわけではなく

わりとライト級の、微かに香る程度のものだったので

春先の陽気の気分の良さが勝り、すぐにドラクエに熱中する事ができました。

 

そんな異臭事件が漂ったのも忘れて、

バスが駅につきまして、僕はドラクエをプレイしながら今度は電車に乗りました。

 

そうしたら電車に乗った瞬間、

ふわっと巻き上がった空気から

また微かな異臭が漂ったのです。

もちろん先ほどのおじさんはいません。

 

(おや?)

 

実は僕、前に同じ経験をしたことがありました。

そう。臭いの元凶が僕のコートだった事があったのです。

一人暮らしをしていた僕のクローゼットは、

ややカビっぽいところもあり

友人から「臭い」と注意を受けた事があったのです。

あんまり自分では気づかないのですが、

よくよくコートをしっかり嗅ぐと、確かにほんのり臭かったことがあったのです。

 

僕はすぐに自分のコートの襟の臭いをチェックしました。

オイニーが自分から沸き立っているとすれば、まず襟で間違いないからです。

しかし、そんな臭いはありません。

無臭です。

ていうか、今着ているコートはつい5日くらい前に買った

最近の一番のお気に入りのコートなのです。

普通に生活していてわずか5日で臭くなるはずがありません。

 

臭いがライト級だったこともあり、

何となく「気のせい」だったように思い

またしばらくすると、その異臭の存在は忘れていました。

 

3度目にその異臭が僕の鼻を突いたのは

とある会社のトイレにいた時でした。

時刻は夕方です。

トイレは僕一人です。

 

(俺、、なのか、、、?)

 

そう思いながら全身をチェックしましたら

僕のお気に入りのコートのポケットから不思議な包み紙が出てきました。

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僕のポケットには犬のウンチが入っていました。

 

しかもそのウンチは1週間ほど前に回収されたもので

カチカチに固まっていました。

 

僕は愛犬の散歩時に回収したウンチを

そのままポケットに入れていたのです。

 

カチカチに固まったウンチは、

すぐにそれと気づくにはあまりにも微かに

それでも忘れ去るには粘り強すぎる臭気を

絶えず放っていたのです。

 

本編とは関係ありませんが、ウンチをしたのはこの子です。

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バスに乗って隣のおじさんに哀れみの目を向けていた時、

僕のポケットにはウンチが入っていました。

 

電車に乗って必死に自分のコートの襟元をチェックしていた時、

僕のポケットにはウンチが入っていました。

 

僕は1日中ウンチを持ち歩いていました。

 

僕はその日、二つの需要な事を学びました。

・人を見た目で判断してはいけない

・ウンチはほんのり甘い香りがする

 

本当にバスで隣になったおじさんごめんなさい。

僕が臭くてごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

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