「映画のあのシーンと同じ場所で撮った写真」を見て気づく映画制作の撮影意図



これはマネしたい! 有名映画のワンシーンと同じ場所で撮影した再現写真が話題に | ロケットニュース24という面白い記事がありました。その名のとおり、映画で使われたシーンと全く同じカットを撮った写真なのですが、なんとなくその比較写真を見ていたら、ちょっとした撮影意図を汲み取ることができたのが面白かったので書いてみようと思います。

まずこちらの写真。映画「電車男」のワンシーンのようです。映画のシーンをかなり忠実に再現していて「ふふふ」と思わず笑ってしまいますが、忠実に再現をしているからこそ「わずかな違い」に、映画製作者の演出意図を感じることができます。

まず気づくのは、人の大きさがほとんど同じなのに、背景の画角がかなり違うというところです(背景が大きく見えます)。これは恐らく、映画の方はやや遠くから望遠のレンズを使っているため、レンズの効果で背景が接近して見えるようになっており、また美しくボケているのでしょう。

同じ被写体をとっても撮影位置とレンズを変えることで、見る人に与える印象は大きく変わりますね。

また現実の光がやや赤っぽいのに対して、映画の色はやや青よりにカラーを調整しています。ひょっとしたら、ここはしっとりとしたシーンで、色味を整えて演出をしているのかもしれませんね。

僕もほとんど意識したことが無かったのですが、最近、このカラーコレクション(色調整)が、とっても重要?ってか、むしろこここそが命?みたいにいろいろな記事を読んで思うようになりました。

次の写真がとても分かりやすいです。

みなとみらいをバックに写したこちらですが、観覧車の色が明らかに違います。映画の方はかなり意識的に青色に調整してあります。映画は「フィクション」だと思える決定的な写真ではないでしょうか。

またカラーコレクションは、わずかな違いですが、意識して見るととても面白いです。これとか。

全体的に緑色よりに補正してあって、かつパキっとコントラストのある色が、どことなく「映画っぽい」感じを受けますね。俺だけ?

これも砂浜の感じと、海岸の空気感を出すために、恐らく黄色を強く出すよう調整していると思います。

まあ撮るカメラやレンズが違くて、時間帯が違えば、色が違うのは当然ですが、それでも何かしらの補正は行っており、それらに演出の意図が出てくるのは間違いないと思います。そんなのが分かって、ちょっと面白い記事だったのと同時に、今度何かを作るときは、意識して色を作ってみようと思いましたよ。

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