ツイッターに書こうと思っていたくらい、大した話でもないのですが、
ツイッターでは文字数が足りなく、無かったことにするには惜しかったので
10億年ぶりにブログに書くことにしました。
本日、2021年1月6日、仕事に向かう電車の中で
おばちゃん二人の話が聞こえてきました。
白金に住んでいそうな白く大きめのファーのコートを着た
美魔女のような奥様が、お友達の奥様とお話をしておられました。
どうやら高校生のお子様がオタクなのに気を揉んでいる
というような話が聞こえてきたあたりで
当方の耳がダンボになってきました。
ファーの奥様
「あたしたちの頃って、ほら、○○子みたいに派手な子がいるグループあったじゃない。あそこにいれば安心みたいなのってあったでしょ?」
僕は「おやおや?」と思いながら、徹底的に盗み聞き体制に入りました。
「オタクみたいな趣味の子って、わりとクラスで居場所もなかったし、だから心配してたのよ」
僕は奥様の格好からして、かつてはいかにも派手なグループにいたであろうな、と思いながら話の続きを聞きました。
「でもね、今の子って全然違うのね!」
ほうほう。
「オタクの子はオタクの子で全然趣味を隠したりしないで、自信を持ってそれを言うし、それで誰かに何か言われることもないし、なんていうのか、いろんなグループがたくさんあって、それぞれがお互い尊重してるような感じで、」
ファーの奥様、首にかけていたジュエリーよりも瞳を輝かせて続けます。
「カラオケとか行くとね、K-POP大好きな子が熱唱してて、横でダンスが上手い子はひたすら踊るし、アニメ詳しい子はアニソン歌うし、みんながそれで大笑いしてたりしてるんだって。わたしね、それ聞いた時…
なにそれ!超楽しそうじゃん!って思ったの!」
この奥様の話がどれくらい真実味があることか、事実は知る良しもないし、奥様のお子様が通われている高校だけが、特別に素敵な場所なのかもしれない。でも僕は、TikTokなどを見ていると、若い子たちに「そういう感じ」をすごく直感的に感じていて、この話がすんなり入ってきたというか、やっぱり変わってきているのは間違いないな、みたいな嬉しさがあって、すごく嬉しかった。まだまだいじめとかもあるとは思うけど、でも2021年の最初の頃に、電車の中でこの話が聞けて良かった。
それでまた、なんでこの話がこうも僕の心を突いたのかなと思うと、多分、その奥様が瞳をキラキラ輝かせてこの話をしていたところが、とても嬉しい気分になったのだと思った。
だから僕は1日10時間TikTokの海を漂い続ける。若者に寄り添うため。
うそ。10時間は盛った。