写真だけで映画の予告編のような結婚式ムービーを作る方法

写真だけで映画の予告編のような結婚式ムービーを作る方法

最近、映像制作は身近さをどんどん増して、結婚式ムービーもかなり凝ったものをよく見かけるようになりましたね。特にパロディものは分かりやすくてウケもいいので作りやすいと思いますが、今日は僕が今までに作った「映画の予告編のような結婚式ムービー」の作り方をちょっとご紹介しようと思います。

今回、結婚式ムービーの依頼をしてきた新郎は赤鬼のおにはちさん、新婦は大人気モデルの菜々緒さんというあり得ない設定でいきましょう。

今回の新郎役、おにはちさん(おにはちさんの詳細についてはこちら

(勝手に)新婦役、菜々緒さん(超かわいいですね)

百聞は一見にしかずということで、まずは完成品をご覧いただきたいと思います。

写真だけで作る映画の予告編ぽい結婚式映像

おにはちさんは「カッコいいムービーを作ってくれ」と言うわりには、素材として写真数枚しか用意してくれませんでした。写真だけでどうやって時間を持たせるムービーを作ったらいいのでしょうか。大抵の場合、新郎新婦はとても忙しいのでそこまで素材に時間をかけられません。最小の素材で最高のムービーを作ってあげましょう。

映像編集の超基本的なところは他のページに任せるとしまして、今日は「どうすれば映画の予告編ぽくなるのか」という「コツ」のようなものをご紹介したいと思います。


(1)大まかな流れを決めよう

Writing

これはいわゆる脚本というヤツですが、大体どんな盛り上がりがあって、どうやって話が進んでいくのかというのは決めておいた方がいいと思います。今まで20本くらい友人などの結婚式ムービーを作りましたが、大抵新郎を落として新婦を持ち上げるとうまくいきやすいのでご参考にしてみてください。

今回で言うと、
・世界に大激震が走った(何が起きるの?という期待感)
・新婦は世界が求める女神
・それを奪ったのはダサイ新郎!許せない!!
・全世界から避難の声が届く
・一体どうなる!?本番へ!!

この程度で構わないので、全体の流れを決めておくと良いと思います。


(2)予告編ぽい音楽を選ぼう

Music guitar

映像は実は音楽が本格的であればかなり本格的に見えるというマジックが働きます。映画の予告編ぽい音楽を選べば、かなりそれっぽくなるので、イイ感じの予告編ぽい曲を選びましょう。

昔書いたこちらの記事がお役に立つかもしれません。
>映画の予告編でよく使われる音楽

ちなみに今回使用していたのはこちらの3曲です
X Ray Dog – Dark Empire 2.0 HD
Pirates of the Caribbean Soundtrack
Ars Arcana (The Savage Tongue)

意外と音楽を1つの映像に1曲しか使わない人を見受けますが、実際に映画の予告編を見ると、実は驚くほど曲がコロコロ変わっていることに気づくと思います。少なくとも

「オープニング」
「緩める中間」
「盛り上げるラスト」

の3カ所くらいに分けると、抑揚が付いて良いようです。


(3)YouTube活用術

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映像をご覧になった方は分かると思いますが、作品の大部分はYouTubeで発見できる映像です。こういう映像ないかな?と思ったら、まずYouTubeで検索してみるクセを付けるということは知っていて損は無いかと思います。

例えばこういった具合にYouTubeで映像研究してみてはいかがでしょうか?

  1. 予告編の勉強
    今回のサンプルムービーは、ベースイメージを「パイレーツオブカリビアン」の予告編を参考にしています。何かベースとなる予告編を見つけることから始めると細かい作り込みが楽になります。「trailer」で検索してみましょう。
  2. 予告編ぽい音楽
    先にも書きましたが、具体的にYouTubeで様々な曲名を探し当てることができます。「trailer music」で検索してもいいですし「pirates of caribian trailer music」と作品名を入れて検索すると、なんと予告編からセリフ部分を抜き取った映像を作っている人もいます。YouTubeを活用して、映画の予告編ぽい音楽を探し当てましょう。説明文章の中に曲名などを書いてくれてる人もいます。
  3. 有名人のインタビュー
    やっぱりパロディで使いたくなるのが有名人のインタビューですが、これはもう事欠きません。入れたい有名人の「名前+interview」で非常に数多くのインタビューが出てきます。出来る限りBGMが無くて、またインタビュアーも映らないタイプのものがいいと思います。例えばトム・クルーズであればこんなにたくさんあります
  4. 素材映像
    私は予告編ぽい映像を作る時は、大体ディザスタームービーの「世界混乱映像」を使います。世界混乱で始まるのが分かりやすいからです。特に「2012」「day after tomorrow」などは予告編にいい感じの映像が大量にありますね。
  5. 効果を加えられる映像
    これはあとで説明しますが、写真をビデオのように見せるコツとして、写真のバックに映像を流すという方法があります。その際にバックに流す映像として、例えば「motion graphic」などで検索すると、イイ感じの映像がたくさん出てきます。
  6. 効果音
    例えばアメリカドラマの「24」のカウントダウンの音とか、パロディだったら「あの音ないかな!?」と思うこともあると思います。こういうものもYouTubeで探す価値ありです。そういう音を作ってくれている人もいるので活用してみましょう。

 


(4)写真が動画っぽく見えるちょっとしたコツ

さあ実際にいただいた素材を使う訳ですが、単純に写真を置くだけだと、どうしても「ホームビデオ」っぽくなってしまいます。そこで写真を置く時にちょっとした変化を付けてあげると雰囲気がぐっと変わります。主な手法としては以下の通りです。

  1. 写真を少しずつ大きく(小さく)する
  2. 写真の背景を動かす
  3. 写真を2枚重ねてみる
  4. 編集ソフトを持っている人は「合成モード」を使ってみる

例えばこんな感じに加工してみます。

写真に動きを加えてみる加工方法

写真だけではなくテロップを出すときもうまく使うと雰囲気が出てきます。基本は黒バックに文字が出てくるのがシンプルでクールですが、ちょっと雰囲気を出したいときは、これくらいの背景があってもいいかもしれませんね。

こういった手法で参考になるのはテレビ番組です。テレビ番組(特にバラエティ)が「静止画」を出すときに注意して見てみると、必ず写真とは関係のないところを動かして派手な感じに仕立てていますよ。


(5)迷ったらテロップは太い文字を「チュドーン」って出しとけ

テロップは最も素人臭さが出てしまう箇所です。注意しなければいけないポイントは「フォント」と「出し方」です。どうしてもよく分からない人は、もうあんまり考えずこうしてください。

  • フォントは太く。英文であれば「impact」、和文であれば「ゴシック系の太文字」を使用
  • 大きく出現して小さくする「チュドーン」って出し方をする
  • 文字にはとりあえず黒から白にグラデーションかけてみる
  • 「ドガーン」って効果音を付ける

こんな感じになります。

映画の予告編ぽいテロップの作り方/出し方


(6)効果音を付けよう

Audacity

これも意外に使わない人が多いのですが、最小の努力で最大の効果が得られるのが効果音です。もし映像の作成に時間が無い場合は、効果音だけでも付けてみる事をお勧めします。かなり雰囲気が変わってきます。

効果音はお手持ちの編集ソフトに入っている場合もありますし、ちょっとした映像から効果的な効果音を発見することもできます。

映画予告編で使われているかっこいい効果音


(7)ナレーションを付けてみる

Singstar Microphones - Wired vs Wireless

ナレーションを付ける人はほとんどいませんが、実は映像が「それっぽく」見えるためには、ナレーションを入れることをお勧めします。

映画の予告編ぽくするためには、

  1. 音声の速度を90%くらいに遅くして低くする
  2. エコーをかけてみる

実際にやってみるとこんな感じになります。

映画の予告編風なナレーションを撮ってみる

 

というわけで、これが全てではありませんが、映像ソフトをなにがしか持っている人であれば、そんなに手間をかけなくてもできそうなTIPSをご紹介させていただきました。これが映像制作の突破の糸口になっていただければ嬉しい限りです。「でもこれってお高いソフトが必要なんでしょう?」って思われるかもしれませんが、Final Cut Pro という、プロも使用している映像編集ソフトですが、26,000円で購入することができますし、無料のソフトでもできそうなことをご紹介したつもりです。

ちなみに最後に蛇足ではありますが、人が感動する映像と、映像テクニックには何の関連性もありません。映像テクニックを駆使すれば感動を手助けできるかもしれませんが、それが全てではありませんし、今までいくつもの結婚式ムービーを作ってきましたが、「新婦を驚かせたい」という新郎の気持ちや、「新郎新婦を祝ってあげたい」という幹事さんの気持ちが強い時に、やはり奇跡は起こるような気がしています。

ちなみにこちらの映像は、どなたが作ったかは分かりませんが、全く映像的なテクニックは駆使していません。しかしとても心に突き刺さる、心が揺さぶられる作品になっていると思います。それはきっと、「伝えたい」という制作者の魂がこもってるからじゃないかなあと思うのです。結婚式とは関係ありませんが・・・w

中東に平和と繁栄の回廊を描け 麻生太郎の挑戦

23件のコメント

  1. これを有料で作成したら、映画のワンシーンを使ったりするのは著作権侵害の問題とか出てくるのではないのですか?

  2. 面白い記事ありがとうございます。windowsユーザーオススメの動画編集ソフトありますか?効果音のところとか、映像と音声を簡単に切り離してますが、そういった編集しやすそうなものとか、windowsでこういったとてつもなく素晴らしいのを作ってみたいです。
    あとおにはちムービーの素材をいただけないでしょうか。

    1. すみません。WindowsでということであればPremireというソフトの廉価版を使用してみてはどうでしょうか。http://www.adobe.com/jp/products/premiere-elements.html おにはちムービーの素材については、僕がオリジナルで作ったものに関しては、エントリーを改めてまたアップしたいと思います。

  3. とても参考になる記事でしたが著作権の事についても詳しく知りたいです。
    結婚式場で流すだけであればあまり気にしなくても大丈夫なのでしょうか?

    1. 法律家ではないので厳密には分かりませんが、知り合いの結婚式や2次会などで流す程度であれば、私的な使用範囲を超えていないのではないかと個人的には思います。

  4. 夜分遅くにごめんなさい(ノω・、)
    おにはちのムービー見せていただきました。
    ほんっっっっとにおもしろかったです!
    ちなみにおにはち…と言いますか作成されたムービーの素材?を
    いただくことはできないでしょうか? (p_、)
    一生懸命作成されたムービーだと思うので失礼かもしれないですが、作り方を見させて頂いて、音楽、映像を見てみたのですが、やっぱり自分で作れる自信がなくて…出来ればおにはちのムービーの素材を頂ければなって思ってコメントさせていただきました☆また、良かったら返信の方宜しくお願い致します。
    お待ちしています。

    1. あ、すっかり見過ごしてましてすみません。基本的にいろいろなところから拝借している映像を含みますので、私の方から映像をお渡しする事はできません。基本的に趣味で楽しんでいただくものですので、がんばってみてください。

  5. すばらしくて、衝撃をうけました!
    これを自力でできるとはとうてい思えないのですが、依頼して作ってもらいたいとなるといくらくらいかかるのでしょうか?!

    1. すみません。友人以外からの依頼は基本的には受け付けておりませんです。ぜひがんばって作ってみてください。手間ひまをかけて作った物は、最後には神が降臨しますので、きっと感動を呼べると思いますよ。

  6. はじめまして!感動しました!挙式を来年の1月に行い、自作でムービーを作ろうと思っています。音声を変えたり合成の機能を使いたいのですが、、Adobe Premiere Elements 10でもできるんですかね。。。。近々購入するパソコンにそのソフトがあるのですが、ここで紹介されたことを実際に挑戦したいので、もしできないのならFinalCutProとゆうのを買ってみようかと思ったり、、汗

    1. 短く写真を並べて、写真の終わりと始まりにグローエフェクトをかけてスムーズに次の写真に移行するような形だと思います。グローエフェクトの強さを変えると動いている感じになると思います。あとエフェクトをかけるながさは、4コマとか、本当に短く。

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