太鼓と震動

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先日、とある太鼓教室の発表会がありまして、その様子を映像に収めて、教室のPRビデオを作るというお仕事をさせていただいたんですね。

講師陣はプロ和太鼓集団「梵天」。梵天の映像は、以前にこんなめっちゃカッコ良いビデオを作らせていただいたわけなんですが、

太鼓って不思議な楽器だなと思うんですよ。インタビューした中に、中学生の太鼓めちゃウマの男の子がいたんですけど、その子はこう言いました。

「スポーツもやりたかったし、音楽もやりたかった。両方できるのは太鼓だと思った」

なるほど、なんか和太鼓が面白いなと感じる理由は、確かにスポーツ的な要素もあるからか、と。道場代表である小林政高さんもインタビューでこう言っていました。

「一つの曲を1時間も一緒に打つと、初対面でも古い友だちのようになる。ましてや舞台を目指してやっていくと、バレーボールのトーナメントで勝ったような、ものすごい一体感が生まれる」

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確かにちょっと「楽器」というくくりとは違う感じがするんですね。で、ふと発表会を見渡しますと、これまた驚くことに、本当に完全なる老若男女なワケなんですよ。今どき珍しい趣味だなと。なんでこんなにも、いろんな種類の人が300人も集まってくるのだろうと。

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道場生で最高齢のおじいちゃん。80歳。太鼓を始めたのは70歳を過ぎてから。
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で、太鼓ってギターと何が違うんだろうなんて思ってたんですが、発表会の最後に先生が言ったコメントで、ちょっと分かった気がしたんです。

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道場生を見守る道場代表、小林さん。この表情が何よりも良かったです。
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「どんなプロの演奏よりも、道場生の演奏に勝るものはない。感情を揺すられる、そういう気持ちになります。曲の出来だとか、失敗しちゃったとか、そんなことは全然関係なくて、太鼓って響きで伝えていくものなので、響きを出した人の気持ちが直接伝わってくるんです」

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僕ね、個人的な意見なんですけど、「音波」って超重要だという気がするんですよね。空気の振動ですね。般若心経もコーランも、宗教って基本的には大切なことは全て音波にして残してるんですね。教会にいたっては、建物自体が楽器になって音を響かせていたりするじゃないですか。和太鼓も、その不思議な魅力は、やはり「響き」に隠されているんじゃないかと。

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各クラスのまとまり、一体感がものすごかった
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初めて梵天の和太鼓を聞いた時に、会場になったホールの床を、ボール状になった太鼓の響きが、ゴロゴロゴロゴロと転がっているように感じたんですね。

その話を、先の小林先生に話しましたら「龍が這っているようだという人もいますね」と。

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話はここで何のオチもなく終わりなんですが、そんな和太鼓と音波の不思議を感じております。出来上がった作品はこちらです。

太鼓王国2016

 

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