手作りという選択


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年末にバリ島に行った時に、パソコンのディスプレイを置く用のちょっとした台(↑)を木彫りにしたくて、探していたんです。でもその台って他に用途がないくらい微妙な高さと奥行きだったりするじゃないですか。だから既製品を見つけるのは困難を極めまして、まして木彫りですから。

こういう木彫りで、ちょうど良い感じの高さの台を探していました。パソコン台が木彫りだったらOSAREじゃないですか。

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そしたら父親がこんなことを言うんです。

「作ってもらえばいいじゃない」

あ、なるほどと。

このバリ島にはまだ手作りという選択が残っている場所なんだと。大量生産のように見える木彫りも一つ一つ職人が作っていたりしますし、まあ作ってもらっても日本人にとっては買えるくらいの値段なんですね。

僕には「注文して作ってもらう」という考えがまるで無かったものですから、とても新鮮に感じたんです。手作りという選択が残っているということに。

日本はいつの間にか手作りという選択を無くしましたよね。それは一言で言ってしまえば時代の流れに値段が合わなくなった、ということなのだと思いますが、商店街からは八百屋や魚屋も消えましたし、タンスが手作りであることは無くなりました。

そんなバリでのある日、僕は初めて自分のオーダーメイドの服を作る事にしました。バリ島のイカットという織り物を使った洋服です。

まずはそのイカットと呼ばれる生地を買いに行きます。服を買うのに生地をまず買いに行くのは初めての体験でした。こんな感じで布をメートル買いする訳です。

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そしてその生地を服屋に持って行きます。朝の10時くらいでした。

服屋の主人は朝ご飯を食べていたので、その主人待ちで、既にお客さんが一人、新聞を読みながら待っています。その奥では忙しなく仕事をしている洋服職人がいます。

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やっと現れた主人

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こんな感じで寸法を採ります。当たり前ですが完全カスタムメイドです。

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なにやら細かく紙に書き込んでいます。

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それから2週間で洋服が出来上がるわけです。

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なんとなくの直感なんですが、きっと沢山の人がこういうモノを欲してるんじゃないかなあ、と思ったんですね。

バリ島は昔のままを残しているのですが、IT突き進む2013年最先端の世界では、不思議とKICK STARTERであったり3Dプリンターの出現であったりで、こちらもまた少数の自分だけのカスタマイズ製品が求められていたりして。

まあ、あんまし難しい事を書くつもりはないんですが、主人が朝ご飯を食べてるのを待ちながら、自分のオーダーメイドの服に思いを寄せるというのは、それほど悪くない、どちらかというととても気持ちがよいものでしたよ、というお話でございます。

 

 

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