今朝のサンフランシスコでの着陸失敗のニュースを、放送開始の22時から大々的に取り組んでいました。
大きなニュースでしたし、私も興味を持って見始めましたが、
開始から数分でとても嫌な気持ちになりました。
爆発直後の写真や、管制塔とのパイロットのやり取りの音声、視聴者からの着陸直後の映像など、大惨事となってしまったこの事故の理由を紐解くのに重要そうな資料が揃っていました。
しかし映像の編集はそれらの資料を断片的に繋げては、続きが気になるように巧みに引き伸ばされ、まるでドラマのように作り上げられていました。
本当に良くできていて、僕は続きが気になってしょうがなかったです。でも同時に、これを作ってる奴は下衆の極みだなと思いました。
人が2人死んでいる事故で、仮にもニュースの形を撮る番組が、事実を明確に伝えることに専念せず、事もあろうにドラマにして興味を引き立てる。
今となっては情報番組と呼ばれる番組はほとんどこの手の方法で演出をしますし、何を今更と思われる人もいるかもしれません。
でも今日のMr.サンデーは、あまりにも巧みに引き伸ばしていました。あまりにも情報を意図的に断片化し、興味を煽っていました。十数秒に一回「なぜそうなった?」と思うように作られているのです。
皆さんはニュース番組で「さあこの事故で人は死んだでしょうか?答えはCMの後で!」って言われたらさすがに違和感を覚えますよね? 僕は今日の番組にはそれと同じ違和感を覚えました。
強烈に続きが気になりましたよ。でも、制作者と同じ下衆にだけはなりたくなかったので、僕はチャンネルを変えるくらいしかできませんでした。
ああいうことはバラエティ番組としてやって欲しいです。仮にも多くの権利が守られている報道という立ち位置で、あのような視聴率を稼ぐやり方でニュースが伝えられていいのでしょうか。
下衆の極みだと思います。