映像制作を独学でしている人にとっては、ネットにアップされている様々なメイキング映像は、勉強になる一方、すごいモチベーションも上がったりしません? 僕はわりとメイキングを見ると「ほえ〜こうやってやってるのか!」とか「うぉ!俺でもできそう!」みたいな感じで結構テンションが上がります。そんな訳で、今まで見つけた面白かった映像制作の裏側が分かるメイキング系の映像をモリッと31本ほど用意したよ!
31本は大きく5つにカテゴライズしてみたよ。
- プロによるCG・合成技術の裏側
これがメイン。ハリウッドやプロの制作会社によるCGや合成技術の裏側 - 撮影現場の様子が分かる裏側
主にハリウッドなどの大型撮影現場の臨場感が分かる奴 - 作り方が気になる作品の裏側
これどうやって撮ったんだろう?と思う映像の裏側 - 素人作品の裏側
素人っていうとアレだけど、ネットで大ヒットしたセミプロの人たちの作品の裏側はすごく勉強になります。 - 効果音制作の裏側
そして音響の裏側。結構びっくりな作り方をしている事が多いです。
■プロによる超絶CG・合成技術の裏側
(1)超スーパーリアル100%CGの驚異的な裏側(via)
まあ完成品も「100%CGだよ」と言われて「おまいさん馬鹿いいなさんな」という感じなんですが、メイキングを見て腰が砕けます。これを見た時に、色調整に結構長い時間をかけているなあという印象を持ちました。
■Compositing Breakdown (T&S) on Vimeo
(2)ハリウッド有名ドラマの制作の裏側(via)
「24」「ヒーローズ」など、名だたるドラマのCGを請け負う「Stargate Studios」 が公開している制作の裏側。結構何気ないシーンで合成を使っているのに驚きました。
■Stargate Studios 2010 Virtual Backlot Demo on Vimeo
■Stargate Studios 2009 Virtual Backlot Demo on Vimeo
(3)映画「ヒア・アフター」のパニックシーン合成 (via)
つーか基本フルCG??結構合成で合わせる映像をぐいんぐいんと拡大縮小しながら合わせてるのにビックリ。顔に傷を付けるところとかCGの必要あるのか?w
■HEREAFTER Featurette: Visual Effects Shot Breakdowns Reel – YouTube
(4)映画「2012」のパニックシーンのメイキング(via)
全然素人ですけど、水の表現って難しいんでしょ?どっかで読んだことある。
■2012 Vfx Shot Breakdowns from scanline – YouTube
(5)iPhoneだけで撮影したCG合成作品
トラッキングするのに特別ななんちゃらを使ったとか、難しい解説はこちらにあります。編集には3週間かかっているそうです。出来上がりの作品はこちら。
■The Mill: City Harvest “Apples” Breakdown – YouTube
(6)フォルクスワーゲン社のCM(via)
CGとの合成なんだけど、森のセットのリアルさにびっくり。金かけて作ってるなあ〜。→できあがった映像はこちら:Black Beetle: Volkswagen Commercial – YouTube
■Volkswagen: The Making of the “Black Beetle” Commercial – YouTube (via)
(7)「Boardwalk Empire」のメイキング(via)
マーティン・スコセッシ監督のHBOドラマシリーズ。こうやって見ると、どっからCGを使って、どっからリアルで小道具とか用意するかとか、それを計算するのも大変そうだね。
■Boardwalk Empire VFX Breakdowns of Season 1 on Vimeo
(8)男3人だけでプライベートライアンのオマハビーチ上陸作戦を再現してみた
これかなり昔の作品ですけど、これが一番僕の心を打ちました。3人だけでこんなことができるのか!?という。ちなみにこの後、日本人が淀川でまったく同じ事をやりまして、そちらも衝撃的でした。
■Richard Hammond presents Bloody Omaha (The Graphics) – YouTube
(9)ハイクオリティショートムービー「白夜」の驚きのCG技術(via)
これは先にこちらの完成品を見た方が良いと思います。一体どうやって作ってるの?と思ってしまいますが、超絶CG技術でした。歩いている一人一人が別個とか、、もうね。
■Making Of Nuit Blanche on Vimeo
(10)高速まばたきのフェイク映像の裏側(via)
左右の目をプログラムによって高速まばたきさせることによって、3D映像を見せるという驚異的な映像が実はフェイクでしたというその裏側の映像。CGで実際起こりそうなフェイク映像を作るのっていいよね。
■Making Of 3D No Glasses by Jonathan Post – YouTube
(11)バーレーンのBATELCOなる会社が作ったショートフィルム「INFINITY」(via)
貼付けてあるのは完成バージョンです。メイキングは貼付けられませんでしたが、こちらのFacebookページにたくさんあります。これが面白かったかな。やっぱりステディカム使ってますね。
(12)制作プロダクション「BlueBolt」のデモ映像(via)
中世系の映画のワンシーンを思わせるもの。背景はやっぱりほとんどCGなんですね。
■Spoiler ~ Visual Effects created by BlueBolt for the first season of Game of Thrones (HBO) – YouTube
■撮影現場の様子が分かる裏側
(13)映画バットマンの撮影の裏側
ハリウッド映画の大規模撮影の裏側。もんのすごい数のエキストラとスモーク(?)が、かなりの本場感。でもやっぱり映画のカメラじゃないと安っぽく見えるから不思議。他の映像はこちらから。バットマンの映像はいろいろこっちでもリークされてる。
■Jailbreak Riot Practice- The Dark Knight Rises – YouTube
■Batman and Bane on Set! – YouTube
(14)アマゾンでモノ買ったらすごいことになった(via)
作品のクオリティはハンパ無いのに、実際の撮影はかなり小規模。この規模であのクオリティが作れるって言うのが今ならではですよね。こういうの目指したいなあ。
■Red Giant TV Episode #57: Behind the Scenes of Plot Device on Vimeo
(15)デオドラントの天使が落ちて来るCM(via)
CMの撮影現場だけあってやっぱり本格的。カメラすげーイカツイ。出来上がり作品はこちら。
■Lynx Excite “Fallen Angels” – Behind the Scenes on Vimeo
(16)iPad雑誌のバイラルCM「iPadガール」(via)
iPadに映るものはiPadで撮っていたっていうのがすごく新鮮でした。あとひょっとしてその場で撮ってた?外国の現場って、日本よりもざっくばらんとしてる気がします。日本は良くも悪くも几帳面というか。出来上がりはこちら。
■Making of iPad Head Girl – YouTube
■作り方が気になる作品のメイキング
(17)デジタルに見えるけど全部アナログ(via)
CGもスゴい手間だけど、ストップモーションとか、こういうアナログ的に圧倒的な時間をかけて作ってるのを見ると、「あーやっぱり手は抜けないんだなあ」とか思っちゃいます。完成の映像はこちら。
■The making of Grindin’ – YouTube
(18)iPadアプリのイラストアプリだけで作成したPV
最近iPhoneだけで撮影したとか、iPadだけで作ったみたいな映像や音楽をよく見かけるようになりました。先日音楽制作のプロの方とお話した時にも、「ipodのイヤフォンで聞いている限り違いは分からない」と、近年の安い機材での制作環境を褒めていました。プロも使うべきだと。完成品はこちら。
■Blush “Undivided” Animated Video – MAKING OF – YouTube
(19)飛行機の軌跡を追った不思議な映像(via)
CGでも合成でもない不思議な映像。これは結構新鮮な思いで見ました。完成品を先に見た方がいいかもしれません。
(20)世界一大きなストップモーションの作り方(via)
ストップモーションであるだけでも大変なのに、さらに大型のクレーンまで導入して製作された世界一巨大なストップモーション。なのに撮影は携帯電話のカメラ。気合いがすごい・・・完成品はこちら。
■Gulp. The making of. on Vimeo
(21)250台のカメラのストロボでアニメーション(via)
これもかなりの気合いが入った撮影。ストロボフラッシュをプログラミングで制御してアニメーション化。すごく幻想的な風景を作ってる。撮影技術だけじゃねーところがすごい。完成品はこちら。
■making of androp 「Bright Siren」music video – YouTube(22)成層圏から紙飛行機を飛ばすプロジェクト
僕は結構こういうプロジェクトもの(挑戦もの)の動画が好きです。撮影技術というよりは、どうやって実際に実現に漕ぎ着けたか、そのものがプロジェクトで見ていて面白いです。詳細はこちらから。
■Project Space Planes – Launch! – YouTube
■素人(セミプロ?)作品の制作の裏側
(23)37歳素人監督のとんでもないショートムービー(via)
つってもこの人を素人と呼ぶかは怪しい。元々広告映像絡みの仕事をしている人っぽい。でもCGを使って、ここまでの完成度の映像を作っている様子は、本当に勉強になる。完成品こちら。
(24)素人が300ドルで作った13分のショートムービー(via)
これはちょっと見ると確かに素人っぽいと言えば素人っぽいかも(でもすごいけど)。ド素人からすると、こういう人のメイキングが一番真似できそうで勉強になる。完成作品こちら。
■Lazy Teenage Superheroes – Before/After VFX – YouTube
(25)まるでCGみたいなコインのストップモーション(via)
あまりにも動きが滑らかで一瞬CGに見えてしまうコインのストップモーション。コンピューターで作った下書きを元に実際に並べているみたいです。(映像後半がメイキング)
■Insert Coin (Machinima) – YouTube
(26)今YouTubeパートナーで、一番ホットな合成使い(多分)
ここ1年くらいで「合成をうまく使ったオリジナル作品」で、YouTubeで急速に人気を集めている人たちです。定期的に作品が上がってます。公式チャンネルはこちら。メイキング用のチャンネルはこちら。下のメイキング映像の完成品はこちら。
■Bodycount – Behind the Scenes – YouTube
(27)光学迷彩のような工夫したVFXが分かる(via)
FPSのようなスパイ映画っぽい作品。わりとメイキングが丁寧で、見ていて面白かったです。完成品はこちら。
■Making Of: Sentry Sabotage – YouTube
■効果音作りの裏側
(28)ハリウッド映画の効果音の作り方(via)
ハリウッドの音声ってこんなにアナログに作られていたんだと、めちゃくちゃ衝撃的だった動画。しかも歩く音とか、そういうのも全部アフレコなんだと。やっぱり耳に残る音っていうのは丁寧に作られているんですね。
■SoundWorks Collection: Gary Hecker – Veteran Foley Artist on Vimeo
(29)トランスフォーマーの効果音の作り方(via)
デジタルな音ってシンセサイザーの親分みたいなので作ってるんだと思ったら、結構アナログな事にびっくり。あとやっぱり音には相当お金かけてそうだよね、当たり前だけど。大事だもんね。
■SoundWorks Collection: The Sound of Transformers: Dark of the Moon on Vimeo
(30)映画「カーズ」の効果音(via)
英語の喋り多いけど。今この記事作りながら思ったけど、みんな1回1回収録しないで、使い回せるように、1回撮った音を映画会社同士で共有したり売ったりしないのかな。
■Sound effects behind the squealing, vrooming ‘Cars 2’ – YouTube
(31)スターウォーズの効果音の作り方(via)
これは結構感動ものです。そんな作り方してたの!?って感じです。スターウォーズといえば宇宙ものの先駆者だから、音も相当考えただろうなあ。今の宇宙SFの基礎みたいなものでしょ。
■The Sounds of Star Wars Book – YouTube
どうでもいいけどこのエントリー作るのに4時間くらいかかった気がするんですけど・・・